採用情報 ― ディレクターの仕事

栗原 泰幸

仕事についてチームの先頭で制作物を牽引する
ディレクターという仕事

沖縄。もちろん仕事です

ノーサイドは、主に企業からの依頼を受けて、WEBサイト(コーポレートサイト、採用サイト、ECサイト 等)やパンフレット(会社案内、入社案内 等)の制作、人材採用のお手伝いなどを行っています。人数の少ない会社ですので、全員が営業的な仕事から、制作、納品まで、さまざまな仕事をこなします。私は現在、制作の仕事をメインに行っています。制作には、ヒアリング、企画書作成、スケジューリング、ディレクション、デザイン、原稿作成、写真撮影などいろいろな仕事がありますが、私が担当しているのは、ディレクションとデザインです。ディレクションは、お客様の要望に沿って作成した企画書に従って、コピーライター、カメラマン、デザイナーの方たちと協力して、全体を管理しながら、制作物を完成させていく仕事です。お客様との窓口に立ち、制作物の品質についての全責任を負います。
普段は常に、数本の案件をディレクターとして担当しながら、デザインも行います。どちらも難しい仕事なので大変です。日中お客様を取材して、いざ明日提出のデザインに取りかかろうと思ったら、もう18時(!?)なんてこともありますよ。だから作業時間を有効に使えるように、前もって頭の中でデザインは考えておくようにしています。パソコンの前に座ったら、あとは頭の中のものをアウトプットするだけ…という状態が理想です。

▼特技

小学校の頃から美術(図画工作?)は良くできました。通知表の美術の覧はいつも5。(それ以外はすべて3 笑)絵画コンクールで県知事賞というの受賞し、賞状を貰いました。筆を使わず、手に絵の具をつけ描く「ハンディング技法」という独自の技法を勝手に生み出し(笑)、核廃絶について描いたことが懐かしい―。そんなこんなで、誰かが決めた何かを後追いするのではなく、自分なりに仮説を立てて生み出すということが、昔から好きなのだと思います。

ちなみにメガネはそんなにつけていません(どうでもいい。。。笑)

やりがいについて“何でも言い合える関係”で品質を高め、
指名を受ける様な仕事をする

仕事のやりがいは、お客さんとのやりとりの中で、お互いの意見が完璧に合致した!と感じる瞬間です。お互いにプロとして仕事をしていく中で、制作物の方向性など意見しあう場面もたくさんあります。意見の食い違うときも当然ある。そんなときは、自分の意見を無理に通すようなことはせず、まずはお客様の“想い”を完全に理解したと思えるまで聴くようにしています。その上で、お互いにとって納得のできる方向を探す。コツは、最初に“何でも言い合える関係”を作ることですね。
自分らしい作品かどうかということにはあまり関心がないです。むしろ、お客様が自分で作ったように見えたら成功だと思っています。目指すは優秀な黒子…です。K社という産業機械メーカーの仕事で、フロンガスの規制に関するK社の取り組みを伝えるWEBサイトを作ったのですが、お客様からの情報を基に丁寧にページを組み立てたところ、ISOの審査の際にポジティブな評価に繋がったと連絡があった。その時は、お客様企業の価値向上の役に立てたと感じ、うれしかった。
このような仕事ができると、あとからそのお客様から指名をされるようになる。その時はじめて、「ああ、あの仕事はうまくいったのだな」と感じると共に、この仕事をしていて良かったなと。

▼失敗談

会社案内パンフレットの制作で、社長の名前を間違えたまま印刷をかけてしまった。当然刷り直し。紙にこだわったパンフレットだったので、刷り直しの印刷代が痛かった。キツいお叱りを受け、その後、確認作業が入念になったのは言うまでもないですね…。

大失敗したくせに、この自信満々な表情。。。でも、この貴重な経験を糧に成長していくと決めました。なぜなら、つらい時でもできる限り頑張って進む、前向きな気持ちで仕事に取り組んでいれば、個性的でいい意味で灰汁の強い仲間たちが助けてくれるからです。(社長も含む)

成長についてリーダーたちの仕事ぶりに学び、
自分を大きく成長させる

北海道も良い。不純な動機はもちろんある。(笑

ディレクターの守備範囲は想像をはるかに超える広大さですが、それゆえ、やりがいと充実感もものすごい。

さまざまな企業を取材させていただく中で、多くの企業人の話が聞けるのは、この仕事の役得です。特に、企業のトップの話を、生で聞けるのは学びが大きい。(緊張も大きい 笑)
以前、U社という産業機械メーカーの社長の取材をさせていただいたときは、ビジネスの先見性を持つために、とてもマクロな視点で物事を見ているということや、現場力を向上するために、社員の人間性から養う教育を行うことなど、考えの深さに圧倒されました。
また、最近WEBサイトを作らせていただいたW社は、東京に本社を置き、沖縄から北海道まで拠点をもつ商社なのですが、企業理念の浸透の仕方がスゴかった。沖縄と北海道で2000キロ以上(!)離れているのに、一つの理念の基、全ての拠点のスタッフが見事にまとまっていると感じた。企業理念やリーダーシップの大切さを言葉では知っているつもりですが、実際に目にすると感動すら覚えます。(沖縄と北海道への取材旅行は当然楽しかった)
その他にも、制作の仕事は、ひとまわり以上年上のベテランカメラマンやコピーライターの方たちとチームで行うことも多いのですが、取材現場でうまく意思の疎通が出来ていると感じられた時など、自分の成長とやりがいを感じる瞬間です。

神戸のポートアイランドにて。もちろん仕事。

メッセージ好き!こそ才能。これだけは負けない
というものを見つけて欲しい

私の今後の課題は、デザインの質を上げていくことですね。私は美大を出ているわけではないので、そのあたりにコンプレックスがないといったらウソになります。ですが、デザイン以外の部分でやってきたことが役に立っていることもたくさんあります。なので、作ることが好きな人なら、技術的なことはあとからついてくると思います。ただ、これだけは負けない!というものを、一つだけ持ってきて貰いたいですね。勉強でも遊びでも何でもいいと思います。何か一つをやり遂げた自信のある人は、仕事でもきっとやり遂げてくれるだろうと。あとは、人の気持ちのわかるような自然な想像力ですかね。